循環器内科

診療特徴
榊原記念病院の循環器内科は約40名の体制で循環器疾患の急性期疾患(急性心筋梗塞、狭心症、急性大動脈解離、心不全など)の診断・治療を中心に24時間体制で取り組んでいます。
また難治性疾患に上げられている心筋症、弁膜症、不整脈、高血圧など、専門的予防と治療を必要とする循環器疾患の検査は、治療に直結した精度の高い心臓超音波検査、非侵襲的画像診断(核医学・三次元CT・MRI)を行っています。
治療は、エビデンスに立脚した内科治療と共に、カテーテル治療、ペースメーカー・植え込み式除細動器(ICD)、心不全に対する心臓再同期療法(CRT-d)などの最先端の治療を数多く行っています。

さらに心筋梗塞後や手術後の社会復帰を目的として心臓リハビリテーションを積極的に導入し、患者さんからそのQOL(生活の質)向上をめざす医療レベルの高さに厚い信頼を頂いています。

心臓血管外科との連携は緊密です。的確な診断とチーム医療によって、弁形成術や置換術、冠動脈バイパス術、心筋症の手術、大動脈解離や真性瘤への手術、さらに胸部腹部大動脈瘤のステント内挿術などで良好な成績をあげています。

C C U

CCU(coronary care unit)、ACU(advanced care unit) は我が国での黎明期から整備されており、臨床実績は高く評価されてきました。旧病院(新宿)での1977年の開設以来の伝統を墨守して東京都の心血管救急に貢献しています。CCU入室症例数、急性心筋梗塞の患者数は、東京都CCUネットワークにおける医療機関別CCU収容症例数のなかでも最多であり、急性心不全、急性大動脈解離なども広く最新の診断治療で対応しています。

心血管カテーテル室

心血管カテーテル室は3室が全稼働し、隣接してハイブリッド手術室を持ち最新の心血管治療に対応しており、年間1000例を超えるカテ―テル・インターベンションが実施されています。近年は大動脈ステント内挿術やハイリスク大動脈弁狭窄症への経カテーテル大動脈弁植込み術(Transcatheter aortic valve implantation: TAVI)も優れた成績で実施され、大動脈弁や僧帽弁へのバルーン形成術、閉塞性肥大型心筋症や先天性心疾患などStructural Heart Diseaseへのインターベンション治療が標準化された治療として実績を上げています。

不整脈

不整脈では、心房細動を含めた頻脈性不整脈に対するカテーテル治療を多数施行し、良好な成績を得ています。徐脈性不整脈に対するペースメーカー植込みや、致死性不整脈に対するICD植込み症例も多く、医師、看護師、医療秘書からなるチームによる遠隔モニタリングシステムを導入しています。重症心不全に対する心臓再同期療法では、核医学検査を用いた評価を行っています。また失神例やブルガダ症候群の治療方針決定に際しては、加算平均心電図などの非侵襲的検査も多数行なっています。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションは、術後早期から外来リハまで、年間1,300名近い患者への包括的な介入を実施し紹介いただく病院やクリニックの先生方から厚い信頼を頂いています。

画像診断

画像診断には、CT(2管球型128列マルチスライスを含む)、MRI、核医学検査、心エコー等を実施しています。これらは、非侵襲検査法として優れた描出力や3次元表示を特徴としています。

心血管エコー図検査

心血管エコー図検査は、検査室以外にも集中治療室、手術室、一般病棟にも最新鋭の機器が整備されています。ストレスエコー室では、弁膜症や急性大動脈解離症例を中心にリアルタイム3次元経食道エコー図や運動負荷エコーなどを施行しています。

特殊病棟等

ICU(Intensive Care Unit)10床、CCU 12床、ACU10床、心臓カテーテル室3室、ハイブリッド手術室1室、手術室 4室、心臓リハビリテーション室(運動負荷試験室、和温療法室を含む)。運動リハビリテーション庭園。

心不全患者の再発予防

心不全患者の再発予防を目的として、退院前の勉強会や退院後心不全外来の受診を進めています。

心筋症への対応

心筋症などの難病に対しては、肥大型へは経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)による多数の回復例が集積し、さらに拡張型へは免疫吸着療法などの先進医療の開発に取り組んでいます。