小児循環器科

小児循環器科のご紹介
理念

“努力を惜しまず”
患者さんの一人一人に”より長く、質の良い人生”を送っていただくためには努力を惜しみません。

スタッフ構成

当科のスタッフは7名。
研修医は、大学卒業後最短で2年以上の経験を有する医師(後期研修医)で、大体3~6名です。

診療の対象とする疾患

疾患は、新生児から成人までの先天性心疾患、川崎病後遺症、小児期に発症した後天性心疾患の患者さんですが、殆どは先天性心疾患の診断・治療に対応しております。

診療の内容
診断 臓超音波検査、心臓カテーテル検査、MDCT、MRIなどの画像検査法を用いた病型診断と手術適応の決定および胎児エコーの実施しております。
治療 「心不全、低酸素血症などの病態に対する薬物療法」「心臓カテーテルによる治療」等に対し、心臓血管外科医、麻酔科医、循環器内科医との連携のもと、365日24時間体制で行なっております。
以下に、各々の現状を説明します。
心臓カテーテル検査

2012年の心臓カテーテル検査は637件で、そのうちの193例に対してカテーテル治療が施行されております。心臓カテーテル検査の対象疾患は心室中隔欠損、心房中隔欠損などの頻度の高い単純な疾患から大血管転位や両大血管右室起始、単心室などの複雑な心疾患まで多岐にわたります。近年、手術適応が明らかで単純な心疾患に対する心臓カテーテル検査を省略するのが一般的でありますが、当院でも心臓カテーテル検査に複雑心奇形の占める割合が大きくなっております。

カテーテル治療

2012年1月から12月半ばまでの期間に施行したカテーテル治療の内訳は、経皮的バルーン拡大術53件(肺動脈弁狭窄5、末梢性肺動脈狭窄42、大動脈弁狭窄2、大動脈縮窄4)、ステント留置術9件(大動脈縮窄1、末梢性肺動脈狭窄7、原発性肺高血圧症の心房間交通1)、コイル塞栓術58件(体―肺側副動脈37、V-V shunt14、動脈管3、その他4)、心房中隔裂開術5件でした。さらに、Amplatzer閉塞栓による心房中隔欠損閉鎖術を38例、動脈管閉鎖術を16例に施行しております。結局、昨年のカテーテル治療患者数は193例でした。

薬物治療など

心不全などの病態に対する薬物療法は、主に術前・術後の管理を通じて行なっております。新生児期発症の重症先天性疾患は年間70例前後の入院があり、人工呼吸管理、プロスタグランディンE1持続点滴、低酸素換気療法等の治療の後に安定した状態で手術に臨めるよう心掛けております。術後の管理や抗心不全療法においては強心薬や利尿薬に加えて血管拡張薬やβ遮断薬を積極的に導入しており、これらの薬剤は従来の治療には反応し難かった心不全患者の生命予後やQOLの改善に資するところ大です。